EX68を快適にするポイント                            編集部:あいはら
 EX68には、画面表示をはじめとして、様々なオプション設定ができる。ここで は、その設定の個別対応について知っているとよりエンジョイできる知識、その 他のちょっとした注意などを紹介しておこう。 ━  EX68のoption項目の意味は、option.htmに詳述されているので、まず始めに目 を通しておこう。また、ネットにアクセスできる人は、FAQや、BBSにアクセスし たり、BBSのバックナンバーにも目を通しておこう。 ━  画面オプション周りの設定は重要だ。リアルタイム系のゲームでは、ここのセッ ティングしだいでちゃんと遊べるようになったり、重くて遊べなくなったり、と いう事がある。画面書き換え回数をちょいと変動させただけで、見た目のスピー ドがかなり変わったりする。ここで使っているのは、モバイルPentiumIIの300 MHzのノートだが、さすがに55f/sをフルに書き換えを行おうとすると、かなり無 理が生じる。男弾などのゲームでは、それこそ、ハイスコアリプレイのためのス ローモーションモードみたいな事になってしまう。これを、×1.5とか、×2と かのモードにして、書き換え回数を2/3とか1/2にしてやるだけで、かなりリアル タイムっぽい動作をするようになる。  あとは、WINDWOWS側の画面のプロパティ設定。EX68は、X68kなのだから、トゥ ルーカラーである必要はない、というか、むしろ速度の点から、必ず16ビット カラーのモードにしておく。24ビット、32ビットだとカラーでは、極端に遅 くなるので、快適に使いたければまず、これを変えておこう。  男弾のような、XSPを使ったスプライトの多いゲームでも、このくらいの設定 なら、大きな画面のままでも、描画が30f/sぐらいで安定して遊べる。REIQAなど も、かなり軽快に動作している。激電収録の「南の島のダンジョン」など、顔グ ラフィックウィンドウなどを重ねて表示しているものも、ほとんどモタらなくなっ ている。 ━  画面関連では、マウス周りもちょっと設定を変えた方がよいものがある。電脳 倶楽部に掲載されたプログラムでは、マウスはIOCSレベルで操作している事が多 い。よって、そういうプログラムでは、マウス/キーボードoptionのマウスエミュ レーション項目は、IOCSモードでよいだろう。ただ、マウスのゴミが結構残るも のもあり、SCC割り込みの方ではマウスが反応しない事もある。マウスを使った ゲームをやるときなどで、マウスカーソルのゴミが残る場合には、option debug でVramの設定を変えてやる。具体的には、TEXTをOFFにしてやる。特に、麻雀ゲ ームのじょんぐなどでは、マウスカーソルで牌が見えなくなってしまうので、こ うしておくことで、ポインティングできるし、マウスカーソルは見えなくなるの でちゃんと遊ぶことができるようになる。特にEX68の最新版では、描画周りもか なり速くなったように感じられるので、かなり快適に遊べるようだ。 ◎男弾の画面 ━  config.sysの設定例 FILES = 90 BUFFERS = 99 2048 LASTDRIVE = Z: SCSIDEV = OFF KEY = \SYS\KEY.SYS USKCG = \SYS\USKCG.SYS DEVICE = \SYS\060LZXLO.SYS DEVICE = \SYS\RAMDISK.SYS #M1232 DEVICE = \SYS\RAMDISK.SYS #M1232 DEVICE = \SYS\WINDRV.SYS DEVICE = \SYS\FLOAT2.X DEVICE = \SYS\2hdemu.x device = \SYS\ASK68K.SYS /Dj:\X68K.DIC /E\SYS\ENV10.ASK SHELL = \command.x /e:128 EXCONFIG = \SYS\CONFIGED.X  この環境では普段は、HDDで運用しているが、組み込みデバイスも少な目になっ ている。良く考えてみれば、CD-ROMのデバイスドライバなどもなにも組み込んで いないのだが、windrv.sysがあるお蔭で、色々なデバイスが読めるし、ほとんど 凝った設定にしなくてもよい。 ━  SCSIコマンドを直接発行するソフト、例えば、CD-ROMのCDオーディオプレイヤ ーなどは、EX68では動作しない。SCSIが実装されていないのだから当然なのだが、 例えば、電脳倶楽部では、DSHELLからオーディオを鳴らす項目は実行できないの で注意が必要だ。この場合、インタラプトキーなどで中断し、再起動した方がよ い。電脳倶楽部のAUTOEXEC.BATの中には、CD-ROMをチェックするプログラムが使 われているがこれも、動作しないので、EX68EXEC.BATなどで回避するようにする。 (EOF)